現役バリバリ金融ブラックがアメックスに申し込んだら・・・後編

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前回のあらすじ

前回の記事「現役バリバリ金融ブラックがアメックスに申し込んだら・・・前編」ではいわゆる「ブラックリスト」と呼ばれる信用情報についてと、ワタクシが金融事故を起こすまでに至った経緯について書きました。

今回はいよいよ現役バリバリ金融事故中の人がクレジットカードのアメリカンエキスプレスに申し込んだらどうなったか、について書いていきます。

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アメックスを申し込もうと思ったきっかけ

そもそも自他共に認める金融ブラックのワタクシがクレジットカードの中でもステータスの高いとされるアメックスになぜ申し込んだのかというと、1枚のクレジットカードがきっかけでした。

この某クレジットですが、元々金融事故を起こす前に作って日常生活で使っていたカードでした。しかしこのカードの使用期限が2019年12月。もし利用者側に支払いが遅れているとかの問題がなければ遅くても切り替えの12月中には使用期限が更新された新しいカードが送られてきて古いカードはハサミで切って処分となるはず。ワタクシ自身、そろそろこのカードも更新だなと思ってはいましたが金融ブラックであるワタクシには更新は到底無理な話だろうと暗い気持ちでいました。このクレジットで引き落としてる光熱費なども支払い方法を変更しておかないといけないなと考えていたある日のことでした。

なんと、新しいカードが届いたのです!

我が目を疑いました。2度見、3度見どころか何度見したかも覚えてないくらい驚きました。まさかお金に対しての信用を失っているワタクシがクレジットカードを更新できるとは!もう本当に感謝でしかありません。

ちなみにそのカード会社の支払いは、最近のおよそ2年間くらいは遅れたことはありませんでした。毎月支払日にはきちんと支払っていたのでこのことが評価されたのかと思いながらも、やはりなんで更新できたのか不思議だったのでネットで調べてみると、もう一つ更新できた理由に当てはまりそうな情報が出てきました。

それは「そのカードを使用している」ことでした。カード会社にとってはカードを発行しても使ってくれなかったらカードの手数料が入ってきませんよね。実はこの手数料も利用者が分割払いなどで支払う金利の他に、カードを利用できるようにするために加盟店がカード会社に支払う手数料もあるというのです。

このカードを日常的に使っていたワタクシは金融ブラックでありながらも「支払いに遅れなかった」、「日常的に使用していた」と2つの要素があったために更新できたのではないかと推察して納得しました。

ただその2つの要素を満たしていても当然カードの更新ができないケースも多々あるでしょう。あくまでもその2つの要素を加味して総合的にカード会社が「こいつは更新しても大丈夫そう」と判断しただけです。

総合的にというのは、カード会社も前回の記事でも紹介したCICやJICCといった信用情報機関に加盟しているので、その人の借入状況や他社の返済状況までしっかり確認することが可能ですからそれらの情報と自社内での信用情報を材料に判断するのだと思います。

と、ここで良からぬことが頭をよぎりました。

「もしかしたら他のクレジットカードも審査通るんじゃないのか?」

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何故アメックスなのか

1枚のクレジットカードが更新できたことで他のクレジットカードももしかしたら審査が通るんじゃないかと考えるようになりました。

以前はクレジットカードを数枚所有していましたが、やはり更新できなかったり返済が遅れるようになり強制解約になったりして今はこの1枚しか所有していません。デビットカードも利用しているのでそこまで不便を感じているわけではありませんが、もう1枚クレジットカードがあってもいいなと常々思っていたのです。

そこでクレジットカード会社の審査についてネットで調べると、アメックスが独自審査を行っているという情報にたどり着きました。なんでもアメックスは外資系なので審査方法が日本国内のカード会社とは少し違うようで、過去の情報より現在と未来を重視しているそうです。つまり過去の金融事故は仕方ない、それよりも今の収入をこれからカードを使っても遅れないで支払いができるかどうか、といったところでしょうか。

独自審査といってもホームページにもあるようにCIC、日本信用情報機構、全国銀行個人信用情報センターといった信用情報機関に登録しているので他社での金融事故などは審査段階でもちゃんとチェックされます。

更新できたカードでのいわゆる「クレヒス」もあるし、もしかするとチャンスがあるかもしれない、しかもアメックス持ってたらカッコイイじゃん!と思ってアメックスを申し込むことにしました。

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申し込みから結果まで

アメックスに申し込むといってもアメックスのクレジットカードにも種類があります。ワタクシは今回はネット上の口コミの中で比較的ハードルが低いと言われている「アメックス・グリーンカード」に申し込むことにしました。

アメリカンエキスプレスのカードの種類はざっと挙げても、

「アメリカンエキスプレスカード」(通称グリーンカード)年会費13200円(税込)

「アメリカンエキスプレス・ゴールドカード」年会費31900円(税込)

「アメリカンエキスプレス・プラチナカード」年会費 143,000円(税込)

他にもANAが発行しているものや法人向けカードもあります。グレードが一番下のグリーンカードでも年会費が13200円かかります。他のクレジット会社のグレードが高くないカードなら大抵の年会費は1000円から2000円くらいで、公共料金の引き落としに使うなど利用条件によって無料になったり元から年会費がかからないクレジットカードもある中で13200円!まあ払いたくなければアメックスを使わなければいいだけのことですね。一方で年会費が払えるだけの経済力がある証明にもなるのでこれがアメックスがステータスの象徴と言われる所以ではないでしょうか。

12月某日、ネットのアメックスのサイトから申し込み。ネット上では公式サイトで申し込むと10秒くらいで結果がわかる、なんて口コミも散見されました。サイトから申し込みが完了すると10秒くらいで画面が切り替わり、「カードをお届けできる運びとなりました」と表示されることがあるそうです。

ワタクシはどうなるのか!ドキドキしながら画面に沿って必要事項を記入していきます。申し込みが完了した時に出来た文言は「お申し込みありがとうございました。引き続き審査を行います」というものでした。そりゃそうよね、ワタクシ現役バリバリの金融ブラックですよ(笑)

ネットの口コミによると審査には数日から4週間くらいまでかかるようで、審査が終わると「ウェルカムメール」と呼ばれる審査完了のメールが届くとのことです。

その日からメールのチェックばかりして仕事が手につかなくなるほどで、最初の2、3日はそわそわする自分に「お前みたいな金融ブラックにアメックスが作れるわけないだろうが!」と言い聞かせはやる気持ちを抑えていました。

1週間が経とうとする頃には「今回はカードの審査に通るかどうか興味本位で申し込んだだけだから結果がダメでも気にしないで、その事実だけきちんと向き合おう」と思うようになりました。

ウェルカムメールも来ないし・・・

メールもマメにチェックするようにしていましたし、迷惑メールのフォルダも確認していましたがアメックスからのメールは来ませんでした。

しかし、申し込んでから10日ほど経過したある日郵便が・・・

特伝型本人限定受取郵便物というものが届きました。もしやと思い内容を見ると、アメックスから本人限定受取の郵便物が届いているので郵便局まで取りに来て欲しいという内容でした。

まさか審査通ったのか!?と嬉しさが込み上げてきましたが、いやいやカード実物を見るまでは信用できない、審査がダメだった通知かもしれないと自分に言い聞かせることにしました。

そして休日に郵便局に行き郵便を受け取り、開封すると見事にアメリカンエキスプレスのカードが同封されていました。

そうです、審査が通過してアメックスカードが発行されたのです。金融ブラック中であるワタクシに多少なりとも自信をつけてくれたアメックスには感謝しかありません。アメックスを使っても絶対に支払いを遅らせたりはしないし、これからはアメックスをメインに使っていこうと心に誓いました。

結局、ウェルカムメールは来ないまま先にカードが届いてしまいました(笑)

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勘違いしないでください

なぜ今回ワタクシが自分が金融ブラックであることを晒してでもこの体験を記事にしようとしたかというと、同じような境遇にある人たちを勇気付けられるのではないかと思ったり、ネット上の体験談で多かった「数年前に債務整理をしたけど調べてみたら5年を過ぎていたので、今は信用情報が綺麗になっていたのでカードが作れました」みたいな過去は金融ブラックだったけどカード作れましたという、そりゃあ今は問題なければ作れるだろうよ!という突っ込みたくなるようなものが多かったので、現役の金融ブラックが申し込んだらどうなるのかといった情報を少しでもお届けできればと思います。

しかし絶対に勘違いしないで欲しいことは「アメックスはブラックでも審査が通る」ということでは決してありません。今回たまたまワタクシは審査が通りました。でもそれは前述した他社のクレヒスがあったり、年収、会社の勤続年数、他社の借入と返済状況などを踏まえて総合的に審査された結果です。ブラックの人でも申し込むのは自由ですが、誰でもアメックスの審査に通過するわけではありませんので申し込む時は落ちても誰かのせいにするのではなく、自己責任でお願いします。

こちらの記事もどうぞ → 現役バリバリのブラックリストがJCBプラチナに申し込んだら・・・

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